写真●今回開発した光検知素子のウエハー
写真●今回開発した光検知素子のウエハー
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 米Intelは米国時間2008年12月7日,40Gbps以上で通信可能なシリコン(Si)光検知素子を発表した。詳細は英国の科学雑誌「Nature Photonics」(同日号)に掲載した。

 光検知素子は,光信号によるデータ転送を実現する際に必要なデバイス。同社はSiとCMOS技術を組み合わせ,340GHzという速度で微弱な光信号の検出/増幅に成功した。この素子を使うと,遠隔医療やリアルな3次元仮想世界など,大量のデータ通信を必要とするコンピュータ処理を低コストで実現できるようになるという。

 同素子の研究は,仏伊合弁STMicroelectronicsとの合弁会社であるオランダNumonyxと共同で取り組み,米バージニア大学およびカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校の協力を得た。また,米国防総省高等研究計画局(DARPA:Defense Advanced Research Projects Agency)からの資金援助を受けている。

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