ノルウェーのOpera Softwareは,次期Webブラウザ「Opera 10」のアルファ版を米国時間2008年12月4日に公開した。同社Webサイトを通じて無償ダウンロードできる。

 Opera 10では,新たなレンダリング・エンジン「Opera Presto 2.2」を採用する。6月に正式公開した「Opera 9.5」ブラウザ(関連記事:「Opera 9.5」が正式リリース、ブックマークの同期など新機能搭載)に搭載されている「Opera Presto 2.1」と比べ,約30%高速という。同社は,Presto 2.2を今後リリースするOpera 10製品すべての基盤にする意向だ。

 同社によると,Opera 10アルファ版は,ブラウザのCSS対応度をテストするAcid3において,100点満点のスコアを取得した。米CNET News.comが比較のために掲載しているデータによれば,「Firefox 3.0.4」のスコアは71点,「Firefox 3.1ベータ版」は89点,「Google Chrome 0.4」は79点,「Internet Explorer 7」は14点だった。

 Opera 10アルファ版では,入力中のスペル・チェック機能を備えるほか,メール機能「Opera Mail」ではHTMLフォーマットをサポートする。デバッギング・ツール「Opera Dragonfly」を強化し,対応フォントを拡充した。最新バージョンが出た際には,自動でアップデートを行う。米InfoWorldは,2009年初頭にベータ版を,2009年半ばまでに正式版を公開する見通しだと報じている。

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