城下工業は2008年12月5日,海外でインターネットのローミング接続サービスを1カ月間使えるアカウントとUSBメモリーをパッケージにした「ロードウォーリアアクセス1ヶ月定額パック」を発売した。世界160カ国の10万カ所以上のインターネット・アクセス・ポイントを利用できる。価格はオープンで,参考価格は7980円。専用ソフトの対応OSはWindows 2000 Service Pack 4以降/XP/Vista。大手家電量販店のほか,成田空港,関西国際空港等などで販売する。

 この製品はアイパス ジャパンのデータ通信サービス「iPass Mobile Office」を利用したもの。アイパスは企業ユーザーなどにモバイル・アクセス・サービスを提供しているが,自らはアクセス系のネットワーク・インフラを持たない。さまざまなインフラを持つ世界中の通信事業者と提携して,ユーザーに必要なアクセス・サービスをまとめて提供する「回線アグリゲータ」だ。

 「ロードウォーリアアクセス1ヶ月定額パック」では,アイパスが提供するサービスのうち,有線LAN,IEEE802.11b/g,GSM(欧州のみ),PHS(日本国内のみ),ISDN,アナログ電話回線を利用できる。

 同パッケージには2GバイトのUSBメモリー,海外接続用マニュアル,1カ月定額利用チケット(IDとパスワード)が含まれる。USBメモリーの中にはアイパスの接続ネットワーク・ソフトウエア「iPassConnect 3.62」が入っている。ユーザーはUSBメモリーをパソコンに差し込んでこのソフトをインストールし,同梱のIDとパスワードを入力すれば良い。ただし,接続に必要なIEEE802.11b/gやPHSなどのアダプタ,GSMモデム,あるいは各種データ通信カードなどは,ユーザーが自分で用意する必要がある。サービス利用期間は,最初のアクセスから1カ月間。なお,城下工業のWebサイトで手続きし,追加料金を払えば利用期間を延長することも可能だ。

 これまで海外でインターネットに接続するには,現地のプロバイダに加入したり,日本のプロバイダの海外ローミング・サービスを利用したりする必要があった。前者の手続きは煩雑で,後者のサービスは従量課金が主なため,料金がかさんでしまいがち。「ロードウォーリアアクセス1ヶ月定額パック」を利用すれば,海外でのインターネット接続を手軽に,割安で手に入れられる点がメリットだという。

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