米Automatticが運営するブログ・サービスのWordPress.comは米国時間2008年12月3日,ブログ・ツールの「WordPress」をバージョン2.7にアップデートすると発表した。同ブログ・サービスのユーザーは,同月4日より新版のWordPressを利用可能となる。

 バージョン2.7では,ダッシュボードのインタフェースや編集機能などに多数の変更を加えた。ダッシュボードでは,これまで画面上部に表示していたナビゲーション・メニューを左側に配置し,メニュー・バーを最小化することで全画面を記事作成に使えるようにした。最小化したメニューにカーソルを重ねるとポップアップ・メニューが表示されるため,メニューを最小化したままですべての機能を利用できる。また,ダッシュボードと新しい記事を追加する画面では,モジュールをドラッグ&ドロップでアレンジできるようになった。

 このほか,今回追加したミニポスト・エディタのQuickPressにより,記事作成の画面を開かなくてもダッシュボード上で作成した記事を投稿できるようにした。記事にはタイトルとテキストのほか,メディア・ファイルやタグなどを追加できる。記事を下書きとして保存することも可能だ。

 WordPress 2.7は,WebブラウザのJavaScriptを無効にしている場合には利用できない機能もあるという。同社は,推奨ブラウザとしてFirefox 3とGoogle Chromeを挙げている。

 米CNETによれば,サーバー・インストール型WordPress 2.7は,オープンソース・プロジェクトのWordPress.orgから同月中に公開される予定だという。同サイトでは,同月1日よりリリース候補版を公開している。

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