写真●Eye-Fi Shareカード(米国版,右上はパソコン用のUSBアダプタ)
写真●Eye-Fi Shareカード(米国版,右上はパソコン用のUSBアダプタ)
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 米アイファイは2008年12月3日,デジタルカメラ用の無線LAN内蔵SDメモリー・カード「Eye-Fi Shareカード」を日本国内で発売すると発表した(写真)。現在は無線機器としての認可を申請中で,年内の発売を予定する。当初は同社サイトなどのオンライン・ストアのみで販売する。メモリー容量は2Gバイト。無線LANの通信方式はIEEE802.11g。価格は9980円。

 Eye-Fi Shareカードは,デジタルカメラで撮影した画像を無線LAN経由でネット上の画像管理サイトやブログに自動転送するというもの。利用するには,あらかじめパソコン上でカード内の専用ソフトウエアを起動し,無線LANや画像をアップするサイトを指定しておく。それから,通常のSDメモリー・カードと同じようにデジタルカメラに内蔵して撮影すれば,自宅など無線LANの電波が届く範囲に入った時点でEye-Fi Shareカードが自動的にインターネット経由で画像を送信してくれる。

 送信した画像はアイファイのサーバーを経由して,指定した画像管理サイトやブログに格納される。現状で対応している格納先は,flickr,facebook,Picasa,mobile meといったサイト/サービスで,今後は国内サービスとの連携も進める。これらのサイト/サービス以外に,インターネットに接続している自宅のパソコンに送ることも可能。

 Eye-Fi Shareカードは,米国で1年前から発売開始している。米国以外での正式な発売は日本が初めてとなる。「日本では多くのデジカメが生産されているし,日本のユーザーは写真に情熱を持っていて,技術に対する知識も多い」(ジェフ・ホロブ プレジデント兼CEO)として製品の売れ行きに期待を寄せた。