米VMwareは米国時間2008年12月2日,デスクトップ仮想化ソフトウエアの新版「VMware View 3」の提供を開始した。ユーザーがパーソナライズした仮想デスクトップをほとんどのデバイスから利用できるようになるという。また仮想デスクトップのイメージをデータセンターでホスティングすることにより,より安全にコスト効率良く管理できるようになるとしている。

 VMware Viewは,デスクトップを特定の物理デバイスまたはロケーションから切り離し,パーソナライズした「myView」と呼ばれる環境でユーザーのデスクトップ,アプリケーション,データを利用できるようにする。myViewは,ほとんどのデバイスからアクセス可能となるとしている。また,これらの仮想デスクトップのイメージをサーバー仮想化ソフトウエアのスイート製品「VMware Infrastructure 3」を導入するデータセンターでホスティングすることにより,企業はVMware View 3を使って数千の仮想デスクトップのプロビジョニングと管理を安全かつ低コストで実行できるようになるという。

 VMware View 3は,Enterprise版とPremier版の2種類を用意する。Enterprise版は,サーバー仮想化ソフトウエアのVMware InfrastructureのEnterprise版やデスクトップ管理サーバーの「VMware View Manager 3」などで構成される。Premier版では,さらにアプリケーション仮想化ソフトウエア「VMware ThinApp」や1つのイメージから複数の仮想デスクトップを作成する新製品の「VMware View Composer」などが加わる。

 このほかにも,新しい機能として,サーバーにホスティングされたデスクトップにオフライン状態でアクセスできるようにする「Offline Desktop」や,プリンタのドライバをインストールしなくてもローカルまたはネットワーク・プリンタで印刷できるようにする「Virtual Printing」などを提供する。

 VMware View 3は,VMwareとOEMパートナおよびチャネル・パートナから提供される。価格は,Enterprise版が同時接続1ユーザーで150ドル,Premier版が同250ドル。

発表資料へ