スカパーJSATは2008年12月2日,多チャンネル放送サービスの11月の加入実績を発表した。個人契約ベースの新規加入者数は3万5553件(再加入者の1803件を含む),解約者数は4万4385件であり,11月末の累積加入者数は10月末より7029件減って369万6193件となった。累積加入者数の減少は3カ月連続である(発表資料)。

 放送サービス別の内訳をみると,東経124・128度CS放送「スカパー!」が10月末より2万2829件減少の284万3621件,東経110度CS放送「スカパー!e2」が同1万3546件増加の72万3719件だった。東経124・128度CS放送の減少を東経110度CS放送の増加で補えない状況が2008年8月から続いている。ただし全体の解約率は1.2%で,前月に比べて0.2ポイント改善した。

 有線系サービスの加入実績は,FTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)回線を利用したRF方式の多チャンネル放送「スカパー!光」が,10月末より2250件増加の8万6804件である。スカパー!光以外の有線系サービスは,同4件増加の4万2049件だった。

 スカパーJSATは年末商戦の時期である12月の見通しについて,「スカパー!でHDTV(ハイビジョン)放送を開始した効果が期待できるため,前年同期(1万811件の増加)の実績を上回ることができるのではないか」としている。