Linux系ソフト開発ベンダーのHDEは,送信メールに添付したファイルをZIPで固めて暗号化するゲートウエイ・ソフトの新版「HDE Secure Mail 3 for ZIP」を,2008年12月10日に販売開始する。(税込みの)価格は,100ユーザー105万円から。稼働OSは,Red Hat Enterprise Linux。

 HDE Secure Mail 3 for ZIPは,メールの添付ファイルをゲートウエイ・サーバー側で暗号化して送信するためのミドルウエア。メール中継サーバー機能を中核に,暗号化機能や圧縮機能などを備えたファイル・アーカイバであるZIPを用いて添付ファイルを暗号化する。ZIPの採用により,S/MIMEやPGPを用いることなく暗号化メールを利用できる。受信者にパスワードを伝えさえすれば復号できる。

 新版では,使い勝手を高めた。例えば,(1)ZIP暗号/復号パスワードの文字数を,以前の16文字以上から,一般的な8文字以上へと制約を緩めた。(2)複数の添付ファイルを1個のZIPファイルにまとめる機能を選べるようにした。以前は添付ファイルごとに独立したZIPファイルを作成するしかなかった。(3)ファイル名末尾の拡張子に応じて暗号化の対象とするか否かを定められるようにした。