デルの「Inspiron Mini 12」
デルの「Inspiron Mini 12」
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東芝の「NB100」
東芝の「NB100」
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NECの「LaVie Light BL100/RA」
NECの「LaVie Light BL100/RA」
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日本エイサーの「Aspire one AOA150-Bw」
日本エイサーの「Aspire one AOA150-Bw」
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 ULCPC(超低価格パソコン)の値下げ合戦は,激しさを増している(関連記事)。2008年12月になって中心価格帯が4万円台まで下がり,同年11月と比べて1万円近く安くなった。この影響は,6万円以上で販売されていたULCPCの上位モデルや国内メーカーの製品にも波及し,3万円を超す値下げも現れた。

 例えば,デルは2008年12月2日,ULCPCの上位シリーズ「Inspiron Mini 12」の希望小売価格を最大で3万5000円引き下げた。C212V-Dモデルは9万9800円から6万4800円に,C112V-Dモデルは8万9800円から5万9800円に下げた。ポイント還元を行う大手量販店では,さらに10%以上のポイントがあるため,C212V-Dは実質5万円台後半,C112V-Dは5万円台前半となる。

 一方,国内メーカー製品の実売価格も大幅に下がっている。例えば,大手量販店の実売価格は2008年11月上旬,東芝の「NB100」が6万9800円,NECの「LaVie Light BL100/RA」が6万4800円で,ポイント還元は10%前後だった。ところが,同年12月2日時点でNB100は5万9800円,LaVie Lightは5万6100円に下がり,さらに20%以上のポイント還元も行われるようになった。どちらも実質4万円台で買える計算だ。

 こうした値動きは,年末商戦が盛り上がる12月中旬にかけてさらに加速すると見られる。特にメーカー各社とも年末商戦に合わせて,製品の入れ替えを活発に行っている。その影響で旧モデルが叩き売りされるケースもある。

 例えば,日本エイサーの「Aspire one AOA150-Bw」は,2008年8月に出荷開始されたが,同年11月にはハード・ディスクを120Gバイトから160Gバイトに増量した後継モデルがほぼ同価格で登場した。その影響で,Aspire one AOA150-Bwの価格は,5万4800円から一気に4万円台前半に下がり,一部の店舗では2万9800円という処分価格で販売された(関連記事)。

 とはいうものの,現在の値下げ合戦は過熱気味であり,長続きはしないだろう。ULCPCの購入を検討しているユーザーにとって,これから年末までの期間は絶好の購入機会といえる。