日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)と米Intelは2008年12月2日,企業向けSSD製品の共同開発で合意したと発表した。米Intelのフラッシュ・メモリーを記録媒体として,HGSTがFibre ChannelやSASインタフェース搭載の企業向けSSDを製造。2010年初頭の製品出荷を目指す。

 両社の共同開発によるSSDは,HGSTが手がける企業向けハードディスクを補完するハイエンド製品という位置付け。すでにIntelは自社ブランドでSATA接続のSSDを販売しているが,今後もハイエンドSATA SSD製品の開発を継続する。

 SSDをめぐっては,すでに東芝や韓国Samsung Electronicsなどが自社製フラッシュ・メモリーを活用して大容量化・高速化を競っている。現時点では,主にノート・パソコン向けのストレージとして普及し始めた段階。今回の提携で,HGSTは同社が強みを持つ企業向けストレージ市場におけるSSD製品の橋頭堡(きょうとうほ)を,Intelはコンシューマ市場の価格競争から距離を置く企業向け市場での大口顧客を,それぞれ確保できるメリットがある。

[発表資料]