Web関連技術の標準化を進めるWorld Wide Web Consortium(W3C)は米国時間2008年12月1日,マルチメディア・プレゼンテーション記述言語の新版「Synchronized Multimedia Integration Language(SMIL)3.0」をW3C勧告(Recommendation)として公開した。

 SMILは,動画/静止画/音声/画像やテキスト,ハイパーテキスト・リンクなどの再生/表示タイミングを同期させ,1つのプレゼンテーションとして構成するための記述言語。コンテンツのレイアウトも制御可能で,インタラクティブなマルチメディア・プレゼンテーションを簡単に作れるという(関連記事:日経パソコン用語事典2008「SMIL」)。

 新版は,テキスト・データをプレゼンテーションに直接挿入して制御できるレンダリング・モデル「smilText」を採用した。写真などのパン/ズーム表示に対応し,簡単なアニメーションが作れるようになった。また,モバイル機器などでもSMILアプリケーションを利用しやすくするために,サブセット・プロファイル「SMIL 3.0 Tiny Profile」を定義した。

 SMIL 3.0の仕様策定を担当したワーキング・グループ「Synchronized Multimedia Working Group」には,フィンランドNokia,米RealNetworks,オランダCentrum Wiskunde and Informatica(CWI)などが参加した。

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