非会員向けのパーソナライズ化を進める全日空の「ANA SKY WEB」
非会員向けのパーソナライズ化を進める全日空の「ANA SKY WEB」
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 全日本空輸(ANA)は2008年12月2日、同社のEC(電子商取引)サイト「ANA SKY WEB」に行動ターゲティング技術を導入した。閲覧履歴などの情報を基にユーザーごとに最適なコンテンツを表示し、利便性の向上を図る。

 ANA SKY WEBは月間約4億ページビュー、年間3400億円以上の航空券やツアーを販売するECサイト。ANAは9月28日に同サイトをリニューアルし、ユーザーのアクセス地域を特定して最適なコンテンツを表示するエリアターゲティング技術を導入している。

 今回、行動ターゲティング技術を導入することで、国内ツアーや海外ツアーのページ閲覧履歴を基に、ユーザーが興味を持つ旅行先や渡航先を分類し、最適な航空券や旅行商品を表示する。ユーザーのアクセス地域判定に加えて、行動ターゲティング技術を採用することでて、さらなるパーソナライズ化を進める。

 こうした施策は同社の会員制度「ANAマイレージクラブ会員」に加入していない非会員を対象としたもの。属性情報を登録していない非会員に対しても会員と同等の利便性を提供し、直帰率離脱率を改善して販売促進につなげていく。

 同社が採用したのはアクティブコア(東京都港区)の「ad insight ASP」。行動ターゲティング技術を使ってサイト訪問者の流入キーワードや訪問回数、閲覧ページのカテゴリー、属性情報、アクセスしてきた都道府県などの行動履歴を取得し、興味や関心に基づいたコンテンツを表示するASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)型のサービス。2008年11月17日には旅行代理店のエイチ・アイ・エス(H.I.S.)が自社サイトに導入している。