写真1:式典であいさつする今井副会長
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写真2:会場に設置されたデモ用の対応テレビ
写真2:会場に設置されたデモ用の対応テレビ
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写真3:2009年の大河ドラマ「天地人」に出演するタレントなども駆け付けた(右から妻夫木聡,常盤貴子,北村一輝,敬称略)
写真3:2009年の大河ドラマ「天地人」に出演するタレントなども駆け付けた(右から妻夫木聡,常盤貴子,北村一輝,敬称略)
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 NHKは2008年12月1日,放送済みの番組をVOD(ビデオ・オン・デマンド)配信するサービス「NHKオンデマンド」(NOD)を開始した。同日には,NODの配信を行う通信事業者やケーブルテレビ(CATV)事業者,番組の配信許諾を行う権利者団体の代表者などがNHK放送センター(東京・渋谷)に集まり,サービス開始の式典が行われた。

 式典の冒頭に今井義典NHK副会長(写真1)は,NODを「放送と通信の融合が目に見えるサービス」と表現し,「サービス開始までの様々な課題を,権利者団体やプラットフォーム各社の協力によって乗り越えられた」と述べた。また今後の方針として,「いつでも,どこでも,もっと身近にNHK」を目標に努力を続けるとした。

 続いてあいさつした日向英実NHK放送総局長は,欧米で先行するVODサービスと比べてNODは高画質である点を強調し,「テレビ向けのサービスはハイビジョン(HDTV)放送とほとんど変わらない」と述べた。また日向総局長は,「NODがどれだけの会員を集められるかが,今後のインターネットによるコンテンツ配信の試金石となる」と述べ,関連業界のNODへの支援を呼びかけた。

 会場にはデモンストレーション用の機材が設置され(写真2),NODを実際に体験できるようにしたほか,2009年の大河ドラマ「天地人」に出演するタレントなども駆けつけ,式典を盛り上げた(写真3)。