ジュピターテレコム(JCOM)は2008年12月1日,HDD(ハードディスク駆動装置)を内蔵した録画機能付きSTB(セットトップボックス)を利用した新サービス「HDR+」(エイチディーアールプラス)を,全サービスエリアで12月17日に開始すると発表した(発表資料)。

 このサービスは,パナソニック製の新しいSTB「TZ-DCH8000」を利用して提供する。新たにHDTV(ハイビジョン)録画可能なDVDドライブを搭載する。DVDディスクへのハイビジョン録画には,「AVC REC」の仕様を採用する。HDDの容量を,現行のHDRの250Gバイトから500Gバイトに増やした。「HDR+」はデジタルハイビジョンで約80時間分の番組録画を実現する。現行のHDRサービスに比べて約4倍の録画時間となるという。

JCOMのデジタル放送サービスの加入者を対象に,追加の月額料金1260円で利用できるようにする。HDRでは追加の月額料金は840円だった。現行のHDRサービスは2006年4月に提供を開始したものである。2008年9月末時点のHDRの利用台数は約35万3800台であり,デジタルサービス加入世帯の約20%に達しているという。