ウィルコムは2008年12月1日,「NTTドコモと提携して携帯電話を利用した無線データ通信事業に参入」とする一部報道に対し,「検討しているのは事実」と回答した。「データ通信サービスの競争が激化するなか,新しいサービスを展開するうえで様々な選択肢を検討している。NTTドコモを含め,話し合いを進めているのは事実」(広報)とする。ただし,現時点で個別の案件については回答できないという。一方,NTTドコモも「個別の案件なのでコメントは差し控えたい」としている。

 ウィルコムは現在,PHSを利用したデータ通信サービスを展開しているが,通信速度は8xパケット方式の場合で数百kビット/秒。下り最大7.2Mビット/秒を実現する携帯電話のデータ通信サービスに比べて速度面で後れを取っている。ただ,2009年に商用化を予定する次世代PHS「WILLCOM CORE」では最大100Mビット/秒の通信速度を実現する予定である(関連記事)。