フィンランドのNokiaは現地時間2008年11月27日,ナビゲーション・ツールの利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,目的地にたどり着くためにモバイル機器やオンライン地図などを利用する人が25%を超えた。また数年前まで,主たるナビゲーション・ツールとして携帯電話を挙げる人は皆無だったが,現在は13%の人が利用しているという。

 今回の調査対象は,英国,フランス,スペイン,ドイツ,イタリア,オーストラリア,ブラジル,中国,アラブ首長国連邦,ロシア,シンガポール,インド,南アフリカの13カ国。道順を調べる際に,モバイル・ナビゲーション機器に依存する割合が高いのは,イタリアの約25%だった。衛星ナビゲーション・システムの利用が最も多いのはドイツ。中国では人に尋ねながら道順を探すという回答が約半数を占めた。

 同社Nokia Mapsマーケティング担当主任のMarita Markkula氏は,「携帯電話や車載機器など,日常生活でナビゲーション・ツールを使いこなす人が増えている。ナビゲーション機能を用途に合わせてカスタマイズしたり,情報をすばやくかつ容易に更新できるなど,従来の地図にはないメリットがある」と説明した。

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