ステラクラフトは,インライン・ブリッジ型アプライアンスの新機種「Griffas 2」を,2008年12月に出荷する。不正者によるネットワーク利用を制限するなど,ユーザーごとに異なるアクセス制御設定を使い分けられるのが特徴。価格は,デスクトップ型が100ユーザー時98万円(税別)から,1Uラックマウント型が100ユーザー時118万円(税別)から。
Griffas 2は,ネットワークの途中に追加して,パケットを中継する際に中身をチェックするインライン・ブリッジ型のアクセス制御アプライアンスである。不正ユーザーや不正端末からのネットワーク通信を遮断するほか,ユーザーやユーザー・グループに応じて接続可能サーバーや利用可能プロトコル,接続可能な期間と時間帯,などをACL(Access Control List)の形で記述して制御できる。
認証方法はMACアドレス認証とIPアドレス認証の2つである。IPアドレス認証時は,Web画面にID/パスワードを入力する独自のユーザー認証画面を提供する。認証済みのユーザーが一定時間無通信状態が続いた場合に再認証させる運用も可能。2009年3月には,外部のRADIUSサーバーを利用した認証もできるようにする。
下位機種であるGriffasは,認証方式としてMACアドレス認証しか使えなかった。このため,端末が複数セグメントに分散する場合には,複数台のGriffasが必要になっていた。これに対して今回追加した上位機種のGriffas 2では,IPアドレス認証を加えたことで,IPアドレス認証によりサーバー・ネットワークの手前に設置してサーバー・ネットワークへのアクセスを制御する使い方ができるようになった。
きょう体は,小規模向けのデスクトップ型機器「Griffas DT」と,中規模向けの1Uラックマウント型機器「Griffas RM」を用意している。