仏Alcatel-Lucentは現地時間2008年11月24日,大規模企業向けの統合通信アプリケーションやコールセンター・ソリューションなどのアップグレードを発表した。これらの製品の機能強化を通して,仮想化の導入やグローバル化への対応のほか,コスト削減や生産性の向上をサポートする。

 同社は同日,企業向け総合通信ソリューション(IP-PBX)の新版「Alcatel-Lucent OmniPCX Enterprise 9.0」を発表した。セキュアで拡張可能なアーキテクチャを提供し,最大1万人のユーザーに対応する。SIPコントローラとSIPトランキングの強化により,新しいアプリケーションとSIP機器の管理機能をコスト効率よく導入できるようになるとしている。

 企業のコア・ネットワーク向けスイッチの新版「OmniSwitch 9000E」は,高いスイッチング容量や拡張性,仮想化によるハードウエアの統合や消費電力の低減などを図れるという。

 このほかにも,統合通信アプリケーション・スイート「Alcatel-Lucent OmniTouch Unified Communication Solution」と通信クライアント「OmniTouch 8600 My Instant Communicator」をアップグレードした。新版のリリース5.1では,米Microsoftの「Office Communicator」や米IBMの「Sametime 8.0」「Lotus Notes」といったサードパーティ製の通信ツールやコラボレーション・ツールのサポートを追加した。

 また,コンタクト・センター向けには,「Alcatel-Lucent OmniTouch Contact Center」のPremium版とStandard版のリリース9.0を発表している。

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