画面1●Deki Wikiの「WYSIWYGエディタ」
画面1●Deki Wikiの「WYSIWYGエディタ」
[画像のクリックで拡大表示]
画面2●ファイルをドラッグ&ドロップでアップロードできる専用ツール
画面2●ファイルをドラッグ&ドロップでアップロードできる専用ツール
[画像のクリックで拡大表示]

 ベリタス・コンサルティングは2008年11月21日、「Wikipedia」などが使用する簡易情報共有システム「Wiki」を企業向けにASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)方式で提供するサービス「エンタープライズWikiサービスDeki Wiki」を開始した。米マインドタッチが開発したオープンソースのWikiシステム「Deki Wiki」を日本語化したもので、Linux上で.NETアプリケーションを動作させる「Mono」を使用している。料金は、25ユーザーで月額7500円。

 Deki Wikiは、WikiシステムでHTMLのタグの代わりに使用する表記ルール「Wiki記法」を知らないユーザーでも、デスクトップのワープロ・ソフトを使うのと同じ要領でコンテンツを作成・編集できる「WYSIWYGエディタ」(画面1)を備える。また、企業内での利用を想定し、各コンテンツに対するユーザーの閲覧権や編集権などを細かく制御する機能も実装する。

 Wikiのページには、Microsoft OfficeファイルやPDFファイル、画像ファイルを添付できる。Windowsのフォルダからファイルをドラッグ&ドロップでWikiに投稿できるGUIツールも添付する(画面2)。Deki Wikiの検索機能からは、これら添付ファイルの全文検索も実行できる。

 本サービスは、マインドタッチが開発したオープンソースのDeki Wikiを、ベリタス・コンサルティングが日本語化してASP形式でサービスとして提供するもの。Deki Wikiはデータベース管理システム「MySQL」に対するデータ・アクセスなどを実行する基盤部分「Mindtouch Dream」と「Mindtouch Deki」がC#で実装されており、Linuxで動く.NET互換環境である「mono」で動作する。

 サービス料金は、ファイル容量が最大1Gバイト、ユーザー数が最大25ユーザーという「エントリープラン」が月額7500円、ファイル容量が最大5Gバイト、ユーザー数が最大100ユーザーの「ビジネスプラン」が月額3万8500円、ファイル容量が最大10Gバイト、ユーザー数が最大200ユーザーの「プレミアムビジネスプラン」が月額8万5000円である。

 なおDeki Wikiに関しては、通常のソフトウエア販売も行う。価格は250万円で、年間ソフトウエア保守料金が42万5000円。Deki Wikiを社内サーバーで運用する場合、ユーザー認証にActive DirectoryなどのLDAPサーバーを使用できる。