米IBMは米国時間2008年11月24日,新たなクラウド・コンピューティング向けコンサルティング・サービスと,クラウド用アプリケーション/サービス・ベンダーを対象とする認定制度「Resilient Cloud Validation」を発表した。

 特定業界に適したクラウド環境の構築を支援するコンサルティングや,設計/導入時の技術コンサルティングを行う。クラウド・システム関連の脅威やセキュリティ・ホールに対策し,安全性向上にもつなげる。

 新たな認定制度は,クラウド用アプリケーション/サービスの信頼性などを審査し,合格したベンダーに「Resilient Cloud」ロゴの使用を許可する。同社は,このロゴがクラウド・コンピューティングを検討する際の迅速な判断に役立つとしている。

 クラウド・コンピューティングを利用すると,アプリケーションをサーバー上で直接運用する従来のデータセンターに比べ,ITシステムの設置面積を最大80%,電力/冷却コストを60%削減でき,IT資産の利用率が3倍に高まるという。

 同社はクラウド・コンピューティング事業の強化策に取り組んでおり,世界各地で現在13のクラウド・コンピューティング・センターを運営している(関連記事:IBM,クラウド事業強化でソフト/サービス混在ビジネス・モデルへ移行IBM,新興4カ国にクラウド・コンピューティング・センターを新設)。

[発表資料(コンサルティング・サービス)]
[発表資料(認定制度)]