米Googleは米国時間2008年11月19日,3Dソーシャル・サービス「Lively」の提供を年内で終了することを同社公式ブログで明らかにした。

 Livelyは今年7月に立ち上げたばかりのサービスで,仮想空間でユーザー同士の交流を体験できる。米Linden Labの仮想世界サービス「Second Life」などと類似しており,インターネットの利用環境に組み込めるのが特徴。「room(ルーム)」と呼ばれる自分専用エリアや,分身となるアバターを作成し,ブログやWebサイトなどに表示することが可能。ほかのルームを訪れたり,アバターを介してチャットを行ったりできる(関連記事:Google,3Dソーシャル・サービス「Lively」を公開)。

 GoogleはLively終了の理由について「厳しい決断だが,当社のリソースを中核の検索,広告,アプリケーション事業に優先的につぎ込まなければならない」と説明している。Livelyに携わっていたスタッフは他の部署に配属される見通し。

 同社はLivelyユーザーに対し,サービス終了までに作成したルームの動画やスクリーンショットを撮って残しておくことを勧めている。

[発表資料へ]