インテックは11月20日、次世代の高速無線通信規格「WiMAX」を利用した地域通信サービスへの参入を発表した。神奈川県藤沢市をサービスエリアとする合同会社を、ケーブルテレビ大手のジュピターテレコムなど3社と設立する。新会社はWiMAXを活用したサービスの開発や実証実験を、慶應義塾大学SFC研究所と共同で推進する。
 
 会社名は「湘南オープンワイヤレスプラットフォーム合同会社(LLC)」で、12月に設立する予定。インテックとジュピターテレコムのほか、ブロードバンドタワーとワイドリサーチが出資する。新会社は2009年1月に地域WiMAXの免許を申請し、同年中に藤沢市を中心にサービスを開始する計画だ。

 慶應義塾大学SFC研究所は、新会社が提供する通信インフラを利用して技術研究やサービスの開発を進める組織「アンワイヤード研究コンソーシアム」を立ち上げた。同研究所は「従来の携帯電話事業のように、通信会社が主導するビジネスモデルとは異なり、オープンなビジネス展開が可能」とし、国内外の企業や団体に参加を呼びかける。