日本テレビ放送網と吉本興業,電通は2008年11月19日,米国の動画配信サイト「Joost」において日本のコンテンツを配信すると発表した。日本企業3社の間と,日本企業3社と米Joostの間でそれぞれ契約を締結した。配信サービスの開始は2008年12月を予定している。民放事業者とコンテンツ企業が海外の動画配信サイトを通じて,日本のバラエティー番組を配信する初めてのケースだという。

 配信する予定のコンテンツは,日本テレビの人気番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」や,吉本に所属する松本人志主演の「HITOSI MATUMOTO VISUALBUM」などのバラエティー番組,アニメ番組「BUZZER BEATER」など6タイトルである。番組本数は105本で,放送時間ベースでは35時間分に相当する(発表資料)。

 バラエティー番組は,JoostのWebサイト内に「JAPANESE HUMOR ~OWARAI~」(ジャパニーズ・ユーモア~お笑い~)という日本のお笑い紹介チャンネルを立ち上げて,このチャンネルを通じて配信する。アニメ番組については,番組ごとに単独チャンネルを開設する。いずれの番組も,オリジナルの日本語版に英語の字幕を付ける。配信地域は米国に限定されており,日本からの視聴はできない。日本テレビと吉本がコンテンツ供給を,電通が番組内で流れるCMなどの広告枠の販売を担当する。