PCカード標準化団体のPersonal Computer Memory Card International Association(PCMCIA)は米国時間2008年11月17日,パソコン向け拡張カード規格の最新版「ExpressCard Standard 2.0」を発表した。新版は,高性能なモバイル機器に対応するために高速化を図っている。最終仕様は2009年初旬に公開され,採用製品は2010年に登場する見通しだ。

 新版は,高速シリアル入出力技術として「PCI Express 2.0」および「USB 3.0」を基に開発された。データ転送速度は,使用する転送プロトコルによって異なり,現行のバージョン1.2の2~10倍(最高5Gビット/秒)となる。

 旧版との下位互換性があり,準拠製品はどのバージョンのExpressCardスロットにも装着できる。PCMCIAは,新版のリリース後,対応製品に認定ロゴを発行するプログラムの開始を予定している。

 なお,ExpressCardの標準化作業には,米Dell,蘭Fujitsu Siemens Computers,米Hewlett-Packard(HP),米Intel,中国Lenovo,米Lexar Media,韓国LG Electronics,米Microsoft,ソニー,米Texas Instruments(TI),東芝の11社が参加している。