米Googleは2008年11月17日(現地時間),「iPhone」に向かってキーワードを話すとインターネット上の情報を検索できる機能を,検索用アプリケーションの「Google Mobile App for iPhone」に追加したと発表した。アプリケーションを起動し,ビープ音が鳴った後にキーワードをしゃべると音声認識し,検索した結果をiPhoneの画面に表示する。

 発表資料を掲載したサイトでは,デモンストレーションの様子を収めたビデオクリップが公開されており,「ゴールデンゲートブリッジの夕方の写真」や「ダイオウイカはどれくらい大きい?」といったキーワードをしゃべって検索する様子を見ることができる。iPhone内蔵のモーションセンサーと連動し,iPhoneを耳に当てると音声認識が始まるようになっており,自然な操作感で音声を使った検索ができるという。

 iPhoneの位置検出機能との連携も可能で,位置情報をアプリケーションから利用できる設定にした状態で「映画の上映時間」や「近くの地中海料理の店」という検索を行うと,現在いる場所の近くの映画館やレストランの情報を検索結果として表示する。

 そのほか,検索時の「サジェスチョン機能」や,「Apps Tab」から「Gmail」や「Google News」などGoogleの他のサービスを利用できる機能が強化されている。なお,新しいGoogle Mobile App for iPhoneの音声認識機能は現在,米国発音の英語だけに対応しており,iTunesのApp Storeから無料でダウンロードできる。