動画圧縮技術を手がける米DivXは米国時間2008年11月17日,同年第4四半期の業績見通しを下方修正した。売上高の予測を,従来の9500万~9700万ドルから,9000万~9200万ドルの範囲に引き下げた。また非GAAPベースの1株当たり利益は0.49~0.51ドルを見込む。当初は0.58~0.60ドルの範囲を見込んでいた。

 同社は下方修正の理由を,米Yahoo!の契約不履行のためと説明している。DivXはYahoo!と2007年9月,同社のビデオ・ソフトウエアをダウンロードしたユーザーに,Yahoo!と共同ブランドのツールバーと,Yahoo!のサービス向けに最適化した「Internet Explorer 7」を提供するという内容の2年契約を交わしていた。しかしYahoo!から,同契約で定めたサービス料金の支払いを中止する旨の通知を受けたため,Yahoo!を契約不履行でカリフォルニア州サンタクララ郡の上級裁判所に提訴している。

 2008年通期についてみると,メディアやその他の配信サービスによる収入が売上高全体に占める割合は,15~20%の範囲になる見通し。当初は15~25%を見込んでいた。

 同社執行副社長兼CFOのDan Halvorson氏は,「Yahoo!との契約は2009年12月31日までなので,進展がみられない限り,2008年第4四半期はもちろん,2009年通期の業績にも影響が出るだろう」と述べている。

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