米Sun Microsystemsは米国時間2008年11月17日,オフィス・スイートの最新版「StarOffice 9」のリリースを発表した。米AppleのOS「Mac OS X」をネイティブでサポートするほか,各種機能の強化を図った。

 StarOffice 9はオープンソースであり,「OpenOffice.org 3.0」と同様のコードをベースにしている。ISO標準であるOpen Document Format(ODF)への準拠に加え,PDFファイルを読み込んで編集することが可能。米Microsoftの「Office」で作成したファイルについては,旧形式とOOXML形式の両方をサポートする。ただし米メディア(CNET News.com)によると,StarOffice 9はOOXMLファイルを読み込むことはできるが,OOXML形式に書き出すことはできない。

 米Mozillaの電子メール・クライアント「Thunderbird」と,カレンダ機能アドオン「Lightning」が付属するほか,PDFファイルの編集やレポート作成,ブログ作成,wiki公開などの作業に必要な各種機能を備える。

 なお,Sunのサービス部門では,Microsoft OfficeからStarOffice 9に切り替える企業に対し,移行支援サービスを提供する。

 同社はStarOffice 9と併せて,アジア言語圏バージョンの「StarSuite 9」もリリースした。いずれも同社Webサイトから,34.95ドルでダウンロード可能。企業向けのボリューム・ライセンス価格は1ユーザー当たり25ドルから。

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