次期大統領に選出されたBarack Obama氏は,毎週行う国民向け演説のオンライン・ビデオ配信を米国時間2008年11月15日に開始した。同氏のWebサイト「barackobama.com」によると,大統領のラジオ演説をマルチメディア展開するのは,同氏が初めてだという。

 Obama氏は政権移行期間と大統領就任期間にわたって,同演説を録画し,ビデオ共有サイト「YouTube」で配信する。ラジオ放送もこれまで通り継続する。当選後2回目となった今回の演説では,米ワシントンで開催された金融サミットについて語った。

 同氏は選挙戦の際から巧みにインターネットを活用してきた。barackobama.comでは,支持者どうしが容易にやりとりしたり,クレジットカード決済で手軽に寄付を行ったりできる機能を提供した。また,若者に人気の高いソーシャル・ネットワーキング・サービス「Facebook」などにも同氏のページを開設した(関連記事:米大統領選とインターネットの関係とは? オバマ氏の選挙戦を支えるネット戦術)。

 当選直後は政権移行プロジェクトのWebサイト「CHANGE.GOV」を立ち上げ,ニュース発表やブログのほか,国民が意見を投じるコーナーや,新政府の職員に応募するコーナーなども設けている。

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