米Sun Microsystemsは米国時間2008年11月14日,全従業員の15~18%に相当する5000~6000人規模の人員削減計画を発表した。ソフトウエア部門の組織再編も行い,「アプリケーション・プラットフォーム・ソフトウエア」「システム・プラットフォーム」「クラウド・コンピューティング&開発者プラットフォーム」という3部門を新設する。

 世界的な経済危機に対応し,オープンソース事業も強化するという。リストラ策により,年間7億~8億ドルの経費削減効果を見込む。

 人員削減は全世界で実施する。新たに設ける事業部門は,(1)Java,データベース「MySQL」,Javaアプリケーション・サーバー「GlassFish」,ID管理技術関連の開発を行うアプリケーション・プラットフォーム・ソフトウエア部門,(2)サーバー/ストレージ/ネットワークなどのIT基盤関連のシステム・プラットフォーム部門,Web対応クラウド・サービスと「Network.com」「NetBeans」「StarOffice」を担当するクラウド・コンピューティング&開発者プラットフォーム部門の3組織。

 同社の2009会計年度第1四半期(2008年7~9月)業績は,売上高が29億9000万ドル(前年同期比7.1%減),純損失16億7700万ドル(前年同期は純利益8900万ドル)だった。また2008会計年度第4四半期(2008年4~6月)は,売上高37億8000万ドル(前年同期比1.4%減)/純利益8800万ドル(前年同期は3億2900万ドル)を報告していた(関連記事:Sunの2008年7~9月期決算,前年比7.1%減収で1株当たり2.24ドルの赤字Sunの4~6月期決算,1.4%減収で大幅な減益)。

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