米CAは米国時間2008年11月13日,IDおよびロール(役割)管理ソフトウエアを手がけるイスラエルのEurekifyを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収金額などの詳細については明らかにしていない。手続きは今月中に完了する予定。

 CAはこの買収により,次世代のロール・ベースのIDとコンプライアンス(法令順守)管理機能を提供することで,アクセス管理分野の強化を目指す。Eurekifyの技術は,高度なパターン分析の手法を使い,従来は人間が担当する部分が多かったロール管理作業を効率的に短時間で処理できるようにする。

 CAとEurekifyは数カ月前から協力関係にあり,CAの企業向けセキュリティ管理部門のソリューションにEurekifyの技術を組み込んで販売している。買収完了後はさらに製品の統合を進め,とくにロール・ベースのID管理とアクセス制御を支援するための製品開発に注力する。具体的には「CA Identity Manager」と「Eurekify Enterprise Role Manager」を組み合わせ,既存のIDデータをもとにロール・モデルを構築するためのシステムを提供する。

 CAは10月にID管理製品を手がける米IDFocusを買収したばかり(関連記事:CAがアクセス管理のIDFocusを買収,ID管理製品を強化)。「IDFocusとEurekify,そして当社が開発した製品により,成長するセキュリティ市場での競争力を確保し続ける」としている。

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