日本テレビ放送網は2008年11月13日,2008年度中間期(2008年4~9月期)の決算を発表した。連結の売上高は前年同期に比べて0.3%減少の1649億8600万円,営業利益は同87.7%減少の12億8600万円,経常利益は同74%減少の32億9200万円であり,減収減益となった。純損益は12億2000万円の赤字である(決算短信)。

 主力のテレビ放送事業が,広告市場の低迷を受けて前年実績を下回ったことなどが,減収の原因となった。テレビ放送事業の売上高は,前年同期に比べて3.6%減少の1237億8400万円である。北京五輪や番組改編に伴う番組制作費の増加など,各事業セグメントでの原価率の上昇などによって営業費用が増加し,営業利益は前年実績を91億7200万円下回った。営業外損益において受取利息や受取配当金を計上したことがマイナス要因となり,経常利益も前年度に比べて93億7300万円減少した。また,特別損失として投資有価証券評価損を9億2700万円計上したほか,日本テレビが繰延税金資産の一部を取り崩して法人税などに20億400万円を充てたことなどが原因となり,純損益は前年同期の43億3300万円の黒字から赤字に転落した。