米Jon Peddie Research(JPR)は米国時間2008年11月12日,グラフィックス・アドイン・ボード(AIB)市場に関する調査結果を発表した。同年第3四半期のグラフィックスAIBの出荷数は2192万ユニットで,前期から10.8%増加した。新しいグラフィックス技術とAIB製品の登場が,出荷ユニット数増加の一因となった。

 半面,市場リーダーの米NVIDIAと米AMDによる価格競争の激化で平均販売価格は低下した。AMDは,積極的な低価格設定で投入した「Radeon HD 4000」シリーズにより,市場シェアを前期の35%から40%に伸ばした。この影響により,NVIDIAは出荷したばかりの「GTX 200」シリーズの値下げを余儀なくされた。

 この結果,平均販売価格が低下し,当期の市場全体の総売上高は前年同期から27%減の38億ドルとなった。