写真1●ファシリティモニタリングシステムの画面
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写真2●配電盤内の回路ごとに取り付けるセンサー
写真2●配電盤内の回路ごとに取り付けるセンサー
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 NECフィールディングは2008年11月13日まで開催中の「iEXPO2008」で、サーバー室内の消費電力をリアルタイムに計測する「ファシリティモニタリングシステム」を初めて展示した(写真1)。配電盤や回路単位ではなく、ラック単位で計測できるのが特徴だ。NECが08年7月に提供を始めたデータセンターの省電力化サービス「ITファシリティソリューションサービス」の1メニューとなる。

 このシステムは、配電盤内の回路ごとに取り付けるセンサーと、センサーが計測したデータを集計して表示するソフトウエアで構成される(写真2)。サーバー室内のレイアウトに基づいて現時点での電力消費実態を表示する。

 「配電盤ごと、回路ごとに消費電力を計測するシステムはほかにもある。ただ、今はラックに複数の系統から電気を供給するケースが多く、その場合はどのラックでどの程度の電力を消費したか、把握するのが難しい」とNECフィールディングの担当者は話す。

 ラック単位で最大電力容量が決まっている場合は、ラック単位での消費電力の把握が求められる。このファシリティモニタリングシステムはラックごとの給電系統までデータとして保持し、ラック単位の消費電力を算出する機能を備える。

 温度センサーや湿度センサーを組み合わせて、サーバー室内の状態をきめ細かく把握することも可能だ。価格は、サーバーやラックの台数などによって大きく異なるため個別見積もり。