米Yahoo!は米国時間2008年11月11日,同社ポータル・サイトの新しいフロント・ページについて明らかにした。開発チームは,この新しいフロント・ページをYahoo!やパートナが新しい機能を組み込めるアプリケーション・フレームワークとして位置づけ,現在テストを実施している。新しいページでは,同社が開発中のJavaScriptライブラリの新版「Yahoo! UI(YUI)3.0」を採用した。

 新しいフレームワークは,ページに組み込んだコンポーネントがほかのコンポーネントから独立して動作するようにした。YUI 2.xライブラリはYAHOOというオブジェクトをベースにしていたが,インスタンスを個別に操作できるYUI 3.xの導入によりこの依存性が排除された。また,同一のページ上で異なるバージョンのYUIを使用するコンポーネントに対応できるように,YUIの特定バージョンに対する依存性も排除した。

 このほかにも,処理速度を速くするために軽量化を図った。YUI 3.0により,ライブラリの必要な部分だけを取り入れることが可能となったため,コード数を少なくできたとしている。

 新しいフロント・ページは,大規模な実装に向けて同年9月から米国,英国,フランス,インドにおいてテストが行われており,訪問者に対して無作為に表示されている。

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