米IBMと米International Broadband Electric Communications(IBEC)は米国時間2008年11月12日,電力線を利用したブロードバンド・インターネット接続(BPL)サービスの提供について960万ドル規模の契約を結んだと発表した。提携により,IBMは米国東部の電気協同組合にBPLネットワークを配備し,IBECはブロードバンド接続が普及していない地域を中心にサービスを提供する。

 現在,米国内には900以上の電気協同組合があり,米国の土地面積の75%をカバーしている。BPLは,既存の資産および電力線を利用して,迅速かつ低コストでブロードバンド接続の提供を目指すもの。IBMは,プロジェクト全体を管理し,BPL機器を取り付けるスタッフのトレーニングを担当する。IBECは,BPL技術と機器を提供するほか,ISPとしての役割りを果たす。

 新サービスは,まずブロードバンド接続が普及していない地域へのサービス提供に注力するが,配電網の監視機能なども提供する予定だという。

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