日立製作所は2008年11月12日、ブレードサーバーの保守サポート期間を従来の5年間から7年間に延長すると発表した。来年1月30日以降に出荷する機種から適用する。サービス開始時はハイエンドモデル「BladeSymphony BS1000」のみが対象だが、他の機種にも順次広げる計画だ。

 サービス名は「ロングライフサポートサービス」。サーバー設置場所の温度や湿度を定期的に検査し、適切な場合のみ契約を継続できる。個別契約のため年間保守料金は公表しないが、「5年サポート契約の2倍未満に抑える」(日立)。従来と同じ5年サポートのサービスも継続提供する。

 保守サポート期間が5年の場合、システムの開発・検証期間やデータ移行期間を除くと実質3~4年しかサーバーを利用できないという問題があった。仮に同一システムを10年間使う場合、ユーザー企業は2回、サーバーを新規購入したりデータを入れ替えたりする必要がある。一方、7年サポートの場合は1回の入れ替えで済む。

 保守料金は5年サポートに比べて高くなるが、「システムのTCO(総所有費用)は減る。システムが大規模化しているため、ハードウエアの入れ替えが1回減るだけでもコストメリットは大きい」と、飯田靖 企画部主任技師は強調する。