米Parallelsは米国時間2008年11月11日,WindowsやLinuxなどのOSをMac OS X上で同時に動かすことができる仮想化ソフトウエアの新版「Parallels Desktop 4.0 for Mac」の提供を開始したと発表した。パフォーマンスの向上など,50項目以上の新機能を搭載した。

 パフォーマンスが前バージョンに比べて最大50%向上したという。仮想化エンジンが使用するリソースを15~30%減らしたことで,アプリケーション全体の動作が機敏になったとする。バッテリーの稼動時間を最大20%向上できる「PowerSaver」機能も搭載した。

 仮想マシンでは,最大8ウエイのSMPや8GBのメモリを利用可能にした。サポートするゲストOSは45種類。「Mac OS X Server Leopard」や「Windows Server 2008」などのサーバーOSや,64ビット版OSにも新たに対応した。

 「DirectX 9」,「DirectX Pixel Shader 2.0」「OpenGL 2.0」も新たにサポートし,ゲームやグラフィック・ソフトウエアの利用の幅を広げた。

 このほか,外部接続のストレージ・デバイスをWindowsとMacの両方で同時にマウントする「SmartMount」,スナップショットを自動スケジューリングで保存する「SmartGuard」などの新機能も搭載した。

 製品には,セキュリティ対策ソフトの「Parallels Internet Security powered by Kaspersky」,バックアップ・ソフトの「Acronis True Image Home」,ディスク管理ソフトの「Acronis Disk Director Suite」が付属する。

 英語版の価格は79.99ドル。今後,日本語版を含む各国語版も用意する予定。

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