写真●ObbligatoIIで印刷を禁止する警告が表示されたところ
写真●ObbligatoIIで印刷を禁止する警告が表示されたところ
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 NECは2008年11月11日,開催中のiEXPO2008に統合BOM(Bill of Materials:部品表)ソフト「Obbligato(オブリガード) II」の次期版R9.1を出展した。目玉は新しく搭載する情報漏えい防止機能のデモである。

 BOMには,製品作りに必要な部品などの情報が格納される。ただし,設計部門や生産部門など,部門によって利用目的が異なるため,BOMが持つデータの種類やBOM自体の構造も異なるものになる。ObbligatoIIは複数の部門BOMを,データの整合性をとりつつ維持する機能を備えている。

 ObbligatoIIのメインターゲットである製造ユーザーは,中国などへの機密文書の流出に悩まされている。BOMが管理するデータやドキュメントには機密性の高いものが多い。そこでR9.1では格納されたドキュメントやデータに対するアクセス制御,ログ管理,持ち出し制御(印刷やメール添付の禁止)などの機能を追加した。R9.1の発売は2008年12月末,出荷開始は2009年1月の予定である。