写真●形状に工夫を凝らしたアクティブRFIDタグ。堅牢性をアピールしたモデル（左）とファッション性を重視したモデル（右）
[画像のクリックで拡大表示]
NECは，無線ICタグの最新製品として，衣服に埋め込んで着用時に運用することを想定したリネンICタグと，ファッション性を重視したアクティブRFIDタグを，2008年11月11日から開催中のiEXPO2008で参考出展した。リネンICタグは2008年に入ってから出荷を始めた新製品。一方，形状などを工夫したアクティブ・タグの製品化時期は未定。
リネンICタグは，通信範囲が数メートルと長いUHF帯の無線ICタグの一種である。最大の特徴は，素材に工夫を凝らし，衣服に埋め込める点である。衣料品店での商品管理用途ではなく，衣服の着用時やクリーニング時の管理に使用することを想定する。このため，アイロン耐性，洗濯耐性，ドライ・クリーニング耐性，塩素系漂白剤耐性を備える。
一方，アクティブRFIDタグ製品は電池を内蔵して自ら電波を発信するもので，各種のセンサーと組み合わせて環境センサーなどに用いる。NECは最新コンセプトとして，小型ながら堅牢性をアピールする形状と，ファッショナブルな形状の2種類のタグ製品を展示した（写真）。これまでのアクティブICタグは一般に実用性を重視して，デザインには気を配っていなかった。
