顧客満足度(CS)に関する調査・コンサルティングを手がけるJ.D.パワーアジア・パシフィックは2008年11月11日,日本の携帯電話サービスと携帯電話機の2008年の調査結果を発表した。サービスではKDDI(au)が,端末ではソニー・エリクソンが,それぞれ首位になった。

 携帯電話サービスでは,全国を10地域に分けて2008年8月に訪問調査を行い,7500人から回答を得た。CSの測定に当たっては,「電話機」と「各種費用」,「通信品質・エリア」,「非音声機能・サービス」,「顧客対応力」という五つの項目を設定して,1000点満点で評価した(サービスに関する調査結果)。その結果,KDDIは5項目すべてにおいて他社を上回る評価を受け,588点を獲得した。第2位のNTTドコモは568点,ソフトバンクモバイルは550点だった。

 一方,携帯電話機の調査では,携帯電話サービスの調査に回答した7500人のうち,1年以内に端末を購入した1819人を対象にした。CSの測定に当たっては,「操作性・機能」と「サイズ・デザイン」,「メール」,「カメラ」,「故障・バッテリー」,「インターネット」,「ワンセグ(携帯端末向け地上デジタル放送)」の7項目を設定し,1000点満点で評価した(端末の調査結果)。

 その結果,上位メーカー8社のうちソニー・エリクソンが627点でトップとなった。2位以下は富士通(618点),カシオ(617点),パナソニック(613点),シャープ(607点),東芝(607点),NEC(606点),京セラ(597点)──だった。