自己暗号化機能を備えたノート・パソコン向けハード・ディスク「Momentus 5400 FDE.3」。およその外形寸法は幅70×奥行き100×高さ10mm
自己暗号化機能を備えたノート・パソコン向けハード・ディスク「Momentus 5400 FDE.3」。およその外形寸法は幅70×奥行き100×高さ10mm
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 米Seagate Technologyは米国時間2008年11月10日,自己暗号化機能を搭載したノート・パソコン向けハード・ディスク・ドライブ「Momentus FDE(Full Disk Encryption)」の出荷を開始したと発表した。併せて,米McAfeeがノート・パソコン向けセキュリティ対策ソフトの開発でSeagateと提携したことも明らかにした。

 Momentus FDEは,高速なシリアルATAインタフェースを備えるほか,政府機関などで使用されている高水準の暗号化技術「AES(Advanced Encryption Standard)」を採用している。これにより,たとえノート・パソコンが盗難にあっても,格納しているデータが盗み出されることはないという。

 機種としては,回転速度5400rpm,記憶容量320G/160Gバイト,キャッシュ容量8Mバイトの「Momentus 5400 FDE.3」と,回転速度7200rpm,記憶容量320G/160Gバイト,キャッシュ容量16Mバイトの「Momentus 7200 FDE」の2系列がある。2009年上旬には,記憶容量が最大500Gバイトの「Momentus 5400 RPM/7200 RPM」の出荷も予定している。

 McAfeeとの提携では,McAfeeのウイルス対策統合管理ソフト「ePolicy Orchestrator」およびエンド・ポイント暗号化クライアントと,SeagateのMomentus FDEシリーズを統合し,複数システムが混在する環境でノート・パソコンのセキュリティを確保できるようにする。

 なお,米Infoworldによると,米Dellはノート・パソコン「Latitude」,モバイル・ワークステーション「Precision Mobile Workstation」,デスクトップ・パソコン「OptiPlex」の各シリーズで,Seagateの自己暗号化機能付きハード・ディスク・ドライブを採用するという。