独SAPは現地時間2008年11月6日,同社のERPパッケージ(統合基幹業務システム)製品「SAP ERP 6.0」の保守サービス期間の延長や企業向けサポート「SAP Enterprise Support」の拡充などについて発表した。

 SAPは,ERP 6.0などの保守サービス期間を最長9年間に延長する。これまでの5-1-2プランでは,通常の5年間の保守サービス期間のあと,追加料金によりサービスを1年間または2年間延長でき,最高で7年間のサポートが保証されていた。今回発表した新しいプランでは,通常のサポート期間を7年間に拡張し,オプションで2年間延長できるようにした。このプランは,まずERP 6.0とビジネス・アプリケーション群「SAP Business Suite」の中心的な新アプリケーションが対象となる。

 Enterprise Supportについては,新しいサポート・オプションを追加する。これには,ソフトウエア設計者から年間で最大5日間アドバイスを受けることができるサービスが含まれる。このオプションにより,企業は最新のSAP製品の機能を評価したり,導入方法などについて相談できるようになる。

 このほか,同社は運用管理製品の「SAP Solution Manager」を通じてSAPおよび非SAPシステム向けテストの最適化を支援するテスト・ケースを提供したり,今後のSAP製品について構成および運用のガイドラインを提供する計画などを明らかにしている。