米AMDと米Red Hatは米国時間2008年11月6日,AMD製プロセサ搭載サーバーと米Intel製プロセサ搭載サーバー間で仮想マシンの“ライブ・マイグレーション”に成功したと発表した。デモンストレーション・ビデオをAMDのWebサイトで公開している。

 ライブ・マイグレーションは,仮想マシンの動作を止めることなく別の物理サーバーに移行させる機能。従来は移行元と移行先の物理サーバーで,プロセサなどのシステム構成を同一ベンダーの製品にそろえておく必要があったという。

 今回,両社はRed Hatのオープンソース仮想化ソフトウエアを使い,「Intel Xeon DP Quad Core E5420」プロセサ搭載サーバーから,将来版「Quad-Core AMD Opteron」プロセサ搭載サーバーへのライブ・マイグレーションを実現させた。

 データセンターなどでは,利用者に対するサービス提供を継続しながらサーバーのアップグレードや運用・保守,負荷分散などを実施する必要があるため,ライブ・マイグレーションは必要不可欠な機能であるという。異なるベンダー製システム間でライブ・マイグレーションが実行できると,データセンターの構築・運用時の柔軟性が増す利点がある。

[発表資料へ]