米Sun Microsystemsは米国時間2008年11月6日,Java Platform Enterprise Edition(Java EE)に基づくオープンソース・アプリケーション・サーバーの新版「GlassFish Enterprise Server v3 Prelude」を発表した。Jave EEの次期版「Java EE 6」に搭載される機能を備えている。同社のWebサイトでダウンロード提供を開始した。

 GlassFishはモジュラー・アーキテクチャを採用する軽量なアプリケーション・サーバー。新版では「EJB 3.1 Lite」「JavaServer Faces 2.0」「JAX-RS 1.0」といったJava EE 6に搭載される機能を先取りする形で利用できる。新機能が提供された場合には,アドオンの形で追加する。Javaのほか,「Groovy on Grails」「JRuby on Rails」などを使ってアプリケーションを構築できる。JRubyアプリケーションは,Java対応サーブレット・コンテナなしで動かせる。

 使い勝手を改善したGUI管理用コンソールと,タスク自動実行用のコマンド・ライン・インタフェース(CLI)も用意する。オープンソースJava統合開発環境(IDE)の次版「NetBeans Integrated Development Environment(IDE)6.5」に対応する予定。

 GlassFishの累積ダウンロード数は,2005年の公開以来1400万を超え,登録ユーザーは全世界に22万5000人以上いるという。同社はGlassFishの有料サポート・サービスを提供している。米メディア(internetnews.com)によると,Java EE 6は2009年春までに完成する見通しという。

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