SIベンダーの富士通エフ・アイ・ピーは,製薬会社向けの情報系業務システム・パッケージ「パーシヴ」シリーズの新製品として,医薬品の安全情報を管理するシステム「パーシヴAce/PV」を,2008年11月5日に販売開始した。ライセンス価格は,1000万円(税別)から5000万円(税別)のレンジであり,導入支援費用は1500万円(税別)から。販売目標は,2008年度に20本(10億円)。

 パーシヴは,製薬会社向けの情報系業務システム・パッケージである。医薬品や医療機器の安全性情報の収集/管理や,製造販売後に実施する各種調査の進ちょく管理,症例データの管理といった,製薬会社の業務を支援する情報系システムを,6種類のパッケージとして用意している。SIベンダーである富士通エフ・アイ・ピーが開発してパッケージ化した製品であり,国内の製薬会社70社が導入しているという。

 パーシヴAce/PVは,今回新たに追加した新製品の業務パッケージである。製薬会社が薬事法に基づいて実施する安全管理業務を支援するシステムであり,GVP省令(医薬品等の製造販売後安全管理基準)の「副作用・感染症報告」制度に準拠する。症例情報入力の効率化や規制当局/提携企業とのワークフローなどの機能を備える。また,同パッケージにより,販売許可申請などにおける電子記録/電子署名のガイドラインである日本版ER/ES指針と21 CFR Part11への対応を図れるとしている。