カナダActiveState Softwareは現地時間2008年11月4日,小規模な開発チーム向け統合開発環境(IDE)の新版「Komodo IDE 5.0」をリリースした。新版は分散型バージョン管理システムのサポートを追加したほか,高速化やチーム内でコードを共有する機能などの向上を図った。

 Komodo IDEは,複数言語の編集およびデバッグ機能,コード共有機能,生産性ツールなどを提供する開発環境。Perl,PHP,Python,Ruby,JavaScript,Tclといった開発言語をサポートする。これまでのSubversion,Perforce,CVSなどのサポートに加え,Git,Mercurial(hg),Bazaarといった分散型バージョン管理システムのサポートを追加した。

 新版は,コード・フォーマット機能の向上により,開発チーム内においてコードを共有しやすくなったほか,コードの読み出しや管理が容易になった。また,Firefox 3と同じMozilla 1.9のコード・ベースおよびPython 2.6をベースとすることで高速化を図った。このほかにも,ユーザーから要望のあった複数のトップレベル・ウインドウのサポートなどを追加した。

 同日,無償版のオープンソース・エディタ「Komodo Edit 5.0」も公開された。

 Komodo IDE 5.0は,ActiveStateのWebサイトからダウンロード購入が可能。新規ユーザーは21日間無償で試用できる。同年12月23日までの特別価格としてシングル・ライセンスは245ドル(通常は295ドル),Komodo IDE 4.xからのアップグレードが95ドル(同145ドル)となる。また,同期間限定でチーム向け特別価格が用意され,通常5パックで1475ドルのところ995ドルで利用可能となる。

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