写真●2008年4-9月期の連結決算を発表する山下徹社長
写真●2008年4-9月期の連結決算を発表する山下徹社長
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 NTTデータは2008年11月4日、2008年4-9月期の連結決算を発表した。連結子会社増加による効果が大きく、売上高は前年同期比10.1%増の5133億9400万円。営業利益は同18.8%増の446億8400万円で、2ケタの増収増益を達成した。

 売上高、営業利益ともに、当初計画に比べてそれぞれ3.7%、11.7%上回った。計画を上回った要因として、金融分野でのアウトソーシングサービスやヘルスケア関連システムの売り上げが順調だったことだ。分野別に見ると特に金融分野が好調で、売上高が前年同期比34.8%増の2185億円、受注高が同60.8%増の3347億円だった。

 通期予想について山下徹社長は「当初計画と変えておらず、計画達成に向けて努力する」とコメント。売上高1兆1200億円、営業利益1050億円という計画達成を見込む。
 
 ただし、世界的な景気後退の影響もあり、下期以降のビジネスの見通しを7月時点に比べて変更した。公共分野は7月時点と同じく横ばいとするが、金融分野は「横ばいまたは微減」、法人分野は「微減または減の可能性」とそれぞれ7月時点に比べて厳しい見通しを示す。「今年度の決算には大きな影響はないが、来年度以降は予断を許さない状況だ。(来期に向けて)受注をどう確保するかが最大の課題」と、山下社長は気を引き締める。