エキサイトは11月4日、2009年3月期第2四半期(2008年7―9月期)の連結業績を発表した。売上高が33億9900万円、営業損失が2億2300万円、経常損失が2億5000万円で、最終損益は14億7600万円の損失を計上した。

 事業別にみると、メディア事業は売上高が9億9000万円、営業損失2700万円となった。北京オリンピックによる広告需要効果が限定的で、広告主のニーズがディスプレイ型広告から検索連動といったパフォーマンス型へシフトするなど、ブランディング広告やディスプレイ型広告に強い同社には厳しい状況だったという。

 エンタテインメント事業の売上高は23億1200万円。夏に予定していた新作オンラインゲームの投入が遅れたものの、音楽コンテンツ配信サービス数とインターネット接続サービス利用者数の増加が貢献し、1億7100万円の営業利益を確保できた。

 2008年5月に営業開始したFX(外国為替証拠金取引)事業を含む金融サービス事業は、売上高800万円、営業損失6700万円。営業開始にともなう費用負担が大きく、さらに取引手数料の低価格競争で収益が伸び悩み赤字となった。

 先行投資的なEC業務や欧州向けモバイルサービスなどその他事業は、売上高が8800万円、営業損失が1億1800万円。

 2009年3月期通期(2008年4月―2009年3月)の連結業績は、売上高が133億円、営業損失が6億6000万円、経常損失が7億円、純損失が22億6000万円、1株当たり純損失が3万6501.99円になると見込む。

 なお、同社は2009年3月期第1四半期(2008年4―6月期)に会計処理方法を変更し、「四半期財務諸表に関する会計基準」(企業会計基準第12号)および「四半期財務諸表に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第14号)を適用している。

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