アジアOSSセンター・ミーティング 2008年10月28日(写真提供:香港OSSセンター)
アジアOSSセンター・ミーティング 2008年10月28日(写真提供:香港OSSセンター)
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アジアOSSセンター・ミーティングの覚書 調印式(写真提供:香港OSSセンター)
アジアOSSセンター・ミーティングの覚書 調印式(写真提供:香港OSSセンター)
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 アジア各国政府のオープンソース推進組織は2008年10月28日,フィリピンのセブ島で行われたアジアOSSセンター・ミーティングにおいて,相互協力の覚書に調印した。ミーティングに出席し覚書に調印したのはフィリピン,香港,中国,インド,マカオ,シンガポールとタイのオープンソース推進組織。

 日本からは財団法人 国際情報化協力センターがアドバイザーとして出席し調印した。今後日本の独立行政法人 情報処理推進機構 オープンフトウェア・センターも調印する見込み。またパキスタン,インドネシアのOSSセンターも調印する予定という。

 各国はトレーニング,教育,情報共有およびオープンソース・ソフトウエアの普及推進において相互協力することで合意した。

 アジアにおけるオープンソース・ソフトウエア振興の国際協調としては,2003年から日本の経済産業省の施策として,各国政府とアジアOSSシンポジウム(2007年はアジアOSSカンファレンス&ショーケース)を共催してきたが,経産省の事業としては2007年度で終了した。今回のアジアOSSセンター・ミーティングは,アジア各国の主導で開催された。事務局は香港OSSセンターが担当している。

 ミーティングでは今後も定期的に会議を開催することで合意しており,次回のアジアOSSセンター・ミーティングは2009年3月にインドで,次々回は2009年11月にタイで開催する予定となっている。

 覚書の概要は以下の通り。

 アジア地域におけるオープンソース・ソフトウエアの成長への貢献と協力を目的とし,

・各国のOSSセンターはオープンソース・ソフトウエアの推進のため協力する。
・各国のOSSセンターは情報と知識の交換を促進する。
・各国はOSSにおける人材育成で関係を築く。
・各国はアジア地域に有益なオープンソース・アプリケーションの利用と開発を促進する。

 各国は以下の領域において協力する。

・人材育成
・情報と知識交換のためのデータベース
・会議,セミナーおよびワークショップ
・定期的な会議