米Hewlett-Packard(HP),東芝,米Dellは,ノート・パソコン用バッテリの自主回収を行う。米消費者製品安全委員会(CPSC)が米国時間2008年10月30日に明らかにした。これらのバッテリは,過熱して発火する恐れがあるという。CPSCは,該当するバッテリを使っているユーザーに対し,すぐに利用を中止してメーカーに連絡するように呼びかけている。

 問題のバッテリは,ソニー製の充電式リチウムイオン電池を使用したもの。対象となるユニットの数は米国で約3万5000個。米国外でも約6万5000個が販売されている。

 CPSCによれば,これまでに19件のバッテリ過熱について報告を受けており,そのうち17件は加熱により発火したという。2人が軽度の火傷を負っている。

 回収の対象となる製品は以下の通り。

メーカー ユニット数 コンピュータ・モデル バッテリのモデル
Hewlett-Packard 32,000 HP Pavilion: dv1000,
dv8000,zd8000

Compaq Presario:v2000,v2400

HP Compaq: nc6110,
nc6120,nc6140,nc6220,
nc6230,nx4800,nx4820,
nx6110,nx6120,nx9600
バーコードが
A0,L0,L1,GCで
始まるバッテリ
東芝 3,000 Satellite: A70/A75,
P30/P5,M30X/M35X,M50/M55

Tecra: A3,A5,S2
n/a
Dell 150 Latitude: 110L

Inspiron: 1100,1150,
5100,5150,5160
OU091

 該当する製品は,HPが2004年12月から2006年6月にかけて販売したシステムに付属したもの。東芝は2005年4月から10月,Dellは2004年11月から2005年11月にかけて販売している。バッテリは単体でも販売された。

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